LINE訴訟の短いアップデートです。2026年8月24日、被告の第3準備書面に対する反論の準備書面を提出しました。あわせて、私自身の陳述書にも署名・押印して返送し、こちらも提出済みです。

被告の証拠を読み込んでみると、挙げられていた3点は別々の事象ではありませんでした。1件の接続記録に含まれる3つの項目です。2025年4月28日の接続、たった1件です。被告自身のログには、macOS上のMac向けデスクトップクライアント、シンガポールにあるAmazon社のクラウドのIPアドレス、そして繁体字中国語の言語設定、と記録されています。

どれも私ではありません。私はMac製品を持ったことがなく、Apple Accountを作ったことすらないので、Mac版のLINEを動かせる端末がそもそも手元にありません。スマートフォンはAndroid、ノートパソコンはLinuxで、言語設定は日本語と英語でした。接続に使っていたのは自宅の固定回線とスマートフォンのモバイル回線だけで、VPNもプロキシもクラウドサービスも経由したことはありません。シンガポールには乗り継ぎも含めて一度も行ったことがありません。2025年4月28日は自宅にいました。

主張は2点です。1点目は規約の読み方について。LINE社が援用する条項は、いずれも「お客様」の行為を禁止するものであり、アカウント停止を定める条項も「お客様が」規約に違反した場合、またはそのおそれがある場合を要件としています。第三者が行った接続は、それがどんな態様のものであれ、私がした行為ではありません。

2点目は、この接続が私のものではあり得ないこと。端末、回線、国、言語設定のどれもが私の実際の利用環境と一致せず、しかもこの4つは互いに独立した事情です。そのすべてが偶然食い違うとは考えにくい。あの接続をしたのは私ではない誰かです。

プロトコルの点にも答えました。LINE社は公式アプリでは使用しないプロトコルだと言いますが、同じ記録の中で、被告のシステム自身がその接続をMac向けデスクトップクライアントからのものとして記録しています。それにHTTP/SSLは、ブラウザ上で動くクライアントであれば当然に使う通信方式です。2025年4月当時LINE社が公式に提供していたChrome拡張機能版LINEも、まさにこれを使います。それ自体は何ら異常な利用を示すものではありません。

次回期日は2026年9月3日です。


前回: LINE訴訟アップデート:第5回期日