特異点までの秒読み

今まで、人類の技術発展を考察しましょう。 人類は現在発展は幾何級数的であるとしか結論付けられない。 幾何級数的な技術発展とは、現在の技術レベルに比例した技術の増加である。 簡単に言うと、「レベルが高いほど、そのレベルの増加は早い」。 それはまさに現状である。新技術を創るために、現在の技術を利用し、更にレベルの高い技術を産み出す。

幾何級数的な技術発展
幾何級数的な技術発展

上記の図で、生命の出現からパーソナル・コンピュータの普及まで、地球における重大なエベントがまとまっている。生命の自発的な出現から真核細胞ができるまで10億年以上がかかったのに、ただ数千万年で 生命は現在のような複雑性を持つようになった。

人類の黎明から、農業の発明まで10万年かかったのに、そのときからの発展が凄まじスピードで展開していった。その展開の加速し続けられるのか?特異点まであとどれぐらいの時間があるか?ブラックホールの真ん中の特異点(シンギュラリティ)に近づくほど物質が加速し、特異点に至ると普通の人間に知られている物理の法則が歪み、光でさえも逃げられない。 それと同様に、人類の発展は特異点に向かっていると言える。

人工知能の世界では、いわゆる特異点は人間の知能を超えた人工知能の創造の時刻(やや2045年と言われる)を表している。そのようなAIは自分より賢いAIを創り、更に進化が続く。そこから、人間は自分の業を応用する必要がなくなり、上手く行ったら古代ギリシャが考えていた暇人になりうる。

古代ギリシャでは、σχολή(スコレー)は余暇という意味で、この言葉は英語のschoolの語源になっている。Schoolとは仕事に縛られていない、暇人が行く場所だという考え方が普及していた時代だった。特異点後、精神を鍛えても、機械にはどうしても適わないので、人類は作業・仕事に縛られていなく、趣味で精神を鍛えながら遊びの生活を送れるのだろう?その観点で見ると、やはり輝く未来が創造できる。

特異点まで人間性を活かすには?

さて、特異点はまだ来ていないので、特異点まで、技術力を活かして、我が子孫が立派な暇人になるようにがんばりましょう。やがて、人間は仕事を減らすために仕事する。

或るプロジェクトで成功するには、興味と能力、価値観の3つの長所が必要になってくる。 1つの長所でさえ欠損すれば、以下のような結果になると言える:

興味 能力 価値観 形容
イケイケな人
  オタク?
  義士
  これからの人
    普通の人
    社畜
    ウザい人
      白紙な人

価値観と能力しか持っていない人は義士だね。保険会社員・警察官は義士と言えるだろう。 興味だけを持って、「あれ面白そうだな!」という態度のみを持ち、実際に能力を高めないと普通の人になる。 価値観だけを持って、能力も興味もない人は何より回りの人に迷惑をかけるので、あんな風にならいように ご注意しましょう。 能力だけを保って、社畜にならないように、興味に基づいた仕事をし、自分の価値観に沿ったタスクを精一杯やりましょう。